ATM手数料は見直しが開始され、維持費の観点から有料化が進んでいます。

ATM手数料の見直しが進められている

ATM

 

「使い方次第では無料で使えるのが当たり前」と思われていたATMも、時代の流れと共に“有料化”に向かっています。
すでに地方銀行を中心に、2020年からATM手数料の本格的な見直しが開始されました。
これまで“無料”という認識が強かったATM手数料が次々に有料化に進んでいるのです。

 

そもそもなぜ手数料が必要?

羽が生えた手数料のイラスト

そもそもATM手数料はなぜ必要なのでしょうか。
その答えは「維持費」です。ATMは自然と稼働するわけではありません。稼働させるための電気代は当然のこと、設置場所に対する賃料の支払いも行う必要があります。

 

また、お金を大量に保管しておく必要があるため、セキュリティに対しても高い補償を行わなければいけません。
セキュリティ面を含め、トラブルがあった際にはすぐに専門家が駆けつけられるようにある程度の人件費も発生します。
ATM手数料は大事なお金を守るための大事な資金源として活用されているのです。

 

ATM手数料の仕組み

ATMには銀行ごとに異なる手数料が設定されています。
しかし、多くのATMでは平日の8:45~18:00は無料、それ以外の時間帯(早朝や深夜)は時間外手数料として“110~220円”程度の費用が必要です。

 

また、利用するATMがお金を預けている銀行と提携している場合は手数料無料のサービスが受けられる場合もあります。
しかし、基本的には他金融機関のATMを利用する場合は有料で、“110~330円”程度の費用が必要というのが一般的です。

 

これからのATM手数料の流れ

現在、各銀行で全体的な手数料の引き上げが行われています。特に振込手数料の値上げは著しく、数千円代に乗り上げんとする勢いです。
現在は同行間でのATM手数料が無料に抑えられていますが、このまま“銀行離れ”が続くようならば、人件費や設備維持費を理由に手数料が有料化する流れも予測できます。

 

ネット銀行に光明が見える

ATM手数料が有料化する流れはすぐそばまで迫っている恐れがあります。
我々がATM手数料で不必要な支出をしないためには、手数料を無料にするサービスを活用する必要があるのです。

 

その1つに“ネット銀行”の利用が挙げられます。ネット銀行は従来の銀行と異なり、店舗を持たずにオンラインで取引を行う銀行です。
ネット銀行のサービスの中に“ATM手数料が○回まで無料”というものがあり、賢く活用することで時間や曜日の制限なく手数料が無料のままATMを利用できます。

 

優遇サービスの併用で有料化を乗り切る

スマホで優遇サービスを利用

これまでは少し工夫すれば無料で利用できていたATMの手数料が、ここに来て見直される流れとなりました。
依然として無料のサービスは守られているものの、有料化も決して遠い未来ではありません。
これから先のATM利用は、インターネットを活用した“優遇サービスをいかに賢く活用できるか”という点に照準が定められるのではないでしょうか。

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