方針転換はよくある話

南 俊成 (みなみ としなり)

物事に方針の転換というものはつきものです。

数日かけて考え込んだ策を、直前の思い付きで180度変える。

なんてことは形はどうあれ、多くの方に当てはまるのではないかと思います。

少なくとも私にもそういうところはあります。^^

 

昨年、都内のマンションオーナーの方が、

「物件のリフォーム代金を貸してほしい」と当社に紹介者を通じて申込がありました。

既に1順位で抵当権がついている物件だったのですが、場所も賃貸状況もよく、

これなら当社が2順位で抵当権をつけて融資をしても問題ない。

と判断し、検討致しました。

 

問題は、

どうやって返すの?

という事です。

不動産担保融資は確かにその通り、不動産に抵当権を設定して債権を保全します。

市況により価値は流動しますが、売掛債権や手形などと比べると、比較的安全です。

 

ただ、そうやって保全を取っているので、返してもらわなくてもOK!

とはもちろんなりません。やはり、貸したからには無事返して欲しいですし、

貸すからにはこちらも債務者さんに、返済の為のストーリーをしっかり聞きたい。

 

で、その債務者さんとしては、

・担保物件のマンションを融資金でもって修繕、改装し売却。

・売却代金は使わず持っておき、

・市況の下落が見込まれる東京オリンピック後にもっと条件のいい収益物件を現金で買う。

 

というものでした。なかなかしたたかな感じがしますね。

これなら大丈夫だろうと思い、実行したのが昨年末でした。

 

あれから1年。

事あるごとに「今、売却状況ってどんな感じですかー??」とヒアリングしていたのですが、

ある時から、なんだか返答が散漫な感じになってきて、、、

紹介者なども通じて情報収集してみたところ、

「売買での返済はやめようと思ってるらしいよ」    え??

で、どうするのかというと、

「あのマンション、立地がいいから民泊やろうと思ってるんだって」

ふむ。。。正直、あまりピンとこず、大丈夫かな??と思ってしまいました。

 

ただ、よくよく話を聞いていると、

・今、一部屋を実験的に宿泊に出している。

・リネン類の選択にはかなり気を付けている

・外国人客には債務者の妻(こちらも外国人だそうです)が英語で対応する。

・都心で立地がいいので、24時間体制での送迎も苦にならず、実際対応している

との事で、事業としてしっかりされておりました。

で、聞くところによると、たった一部屋でひと月に〇十万も儲かっているとか。

(〇には割といい数字が入ります。w)

 

今後、他の部屋に退去者が出次第、随時拡大していく方針だそうです。

 

ただ、順調なのはわかりますが、我々の返済期限も着々と迫ってきております。

さすがにそれまでに、融資元本を全額返済するのは難しい。

ただ、商売として軌道に乗ろうとしているようで、それは続けてほしくはあります。

どうしようかなー。と考えていた所、なじみの同業者さんから連絡が。

「最近何か案件はありませんかねー」

との事で、あ、借換してもらうのがいいかも!と思い、このお客様を紹介した所、

「是非とも当社で引き受けさせてください。よろしければ1順位の抵当権も外しましょう。

何なら、事業資金も必要でしたら、追加融資も可能です。」

と。ずいぶんいい条件が出てきました。よっぽど案件がなかったんですかね?笑

 

債務者さんも実際、我々の期日に対する金策について色々考えていた所だったようで、

これは、我々含め皆さんにとっていい結果となりました。

唯一、一順位の銀行さんにとっては、突然の借換で面食らったと思いますが。

 

債務者さんからは何度もこちらに「ありがとうございます」と。

これはうれしい結末を迎えましたね。

 

こうして、私たちは、出口の局面においても、お客様に喜ばれる会社であります。^^

どうぞよろしくお願いします。

南 俊成 (みなみ としなり)

南 俊成 (みなみ としなり)

大阪府出身。
maneo/UBIfinanceの行う斬新で柔軟な企業再生、金融ビジネスに強く惹かれて入社した、やや体育会系の熱血気遣い営業パーソンです。
「営業はやる気と知識とフットワーク」をモットーに、maneo社からの資金を活かすべく日々、投融資案件の発掘に奔走中。
融資対象は事業資金、不動産活用に伴う地上げや転売資金、その他なんでもござれです。
自身もmaneoの投資家であり、案件の精査には投資家の目線をもった慎重さを心がけております。
趣味は海外旅行とムエタイ。
宅地建物取引士。TOEIC815点。