お金の次に大切なもの

南 俊成 (みなみ としなり)

先日23区外の住宅用地の転売資金として、

4000万ほどの融資をいたしました。

この土地、どちらかというと高級住宅街に属する土地です。

資料をぱっと見た感じ、あ、いいんじゃない?と思ったところが始まりでした。

路線価からの評価額と融資希望額も申し分ない。

とにかく行ってみよう。

 

で、なぜこんな安かったのか、行くとわかりました。

対象地はすでに更地になっておりました。で、一目瞭然だったのですが、

道路より対象地の地べたがガクッと落ちている、いわゆる道路下の土地でした。

家を建てると、2階が玄関になるような感じです。

土地としての流動性については、周辺建物もそんな感じなので、

特に問題はありません。問題なのは、建築費です。

 

資材を道路下に運ぶ、車が現場に直接つけれない、などの理由から、

道路下物件は建築費が得てしてかかりがちです。

 

判断に少し困りましたが、偶然懇意にしている不動産会社さんが、

昔、この辺りの分譲をしていたらしく、曰く、

「(道路下を考慮しても)あの辺だったら4500万は十分いけるよ。

エンドだったら5000万超えてもいけるね。」

とのこと。おお、これは心強い。

 

早速社内で相談。上司と意見を交換し、4000万ほどならなんとか。

というところで落ち着きました。

 

よーし、後は契約だー。と息巻いていたその時、携帯電話がなります。

債務者さんからです。

「あのー。売主の身内からクレームがつきまして、なんでも、

『両親から継いだ土地を売るなんてどういうつもりだ!』って言われた

らしく、説得に時間が欲しいそうなんです、、、」

 

出ましたね。典型的な土地取引あるある相続編です。

お家事情のことなので、こちらがシャシャリ出る訳にもいかず、

「わかりました。じゃ、待ちましょうか」と。

 

正直、このパターンに入ってしまうと大体、

  • 説得が失敗、収拾に時間がかかり、いつになるかわからない
  • 逆に説得され、売主の気が変わり、売る気が無くなった
  • 突如値段を吊り上げてきた
  • 身内の紹介した不動産屋に譲ることになった

 

などなど、陥りがちなパターンは枚挙に暇がありません。

私も色々経験しましたねえ。笑

この仕事、お金の次に大切なものは「経験」です!^^

 

ですが、今回は約10日後に連絡があり、

「決済問題ありません。お願いします」と。

おー。やりましょう。

 

という訳で、晴れて実行となりました。

 

ただ、この売主、なんと決済日当日に移転登記に必要な書類をすべて忘れてきてしまい、

それを取りに帰って当社に戻ってくる際、電車を間違えるという、強者ぶりを発揮し、

決済現場は大パニックに陥るというとんでもない事が起こってしまいました。笑(今となってはですが)

そして私もこの体験した事のないケースにすっかりやられてしまい、

危うく、会社に迷惑をかけかねない過ちを犯してしまうところでした。

あらゆるケースを想定・対応してこその金融マンだな、と今回は深く反省いたしました。

この仕事、お金の次に大切なものは「経験」です。

それにしても無事に終わって本当に良かったです。

 

今後ともどうぞよろしくお願いします。

南 俊成 (みなみ としなり)

南 俊成 (みなみ としなり)

大阪府出身。
maneo/UBIfinanceの行う斬新で柔軟な企業再生、金融ビジネスに強く惹かれて入社した、やや体育会系の熱血気遣い営業パーソンです。
「営業はやる気と知識とフットワーク」をモットーに、maneo社からの資金を活かすべく日々、投融資案件の発掘に奔走中。
融資対象は事業資金、不動産活用に伴う地上げや転売資金、その他なんでもござれです。
自身もmaneoの投資家であり、案件の精査には投資家の目線をもった慎重さを心がけております。
趣味は海外旅行とムエタイ。
宅地建物取引士。TOEIC815点。