タフに交渉される皆様へ

南 俊成 (みなみ としなり)

千葉県の某市にある戸建て付き土地を仕入れる。

という案件に融資をいたしました。

 

当該地域は、都心とは呼べませんが、

戸建て需要を始め、レジデンスのニーズが安定しているため、

戸建て用地を買おうと思うと、そこそこの値段がします。

 

今回の案件はその目安となる地下相場から見ると、

ずいぶん安い値段での仕入れができるということで、

当社に融資の依頼がありました。

 

しかし、ウマい話にはやっぱり何かあるものなんでしょうか。

調べたり、業者さんからヒアリングを続けるうちに、

なるほど、と言える事実が明らかになりました。

 

当該物件の接道は1項3号道路に該当します。

役所に確認の上再建築が可能かどうかの判断を仰ぐ。

というのがこの道路の基本スタンスです。

が、多くの場合、これは問題なく可能です。

 

それよりも問題だったのは、「3号道路」

という名前に隠れて、当該道路が私道だったことです。

当然現況、一本の道路と見えるところに接道している地権者たちの、

分筆がされているのですが、今回のこの道路、

地権者の一人が起こしたトラブルにより、

ご近所争いから裁判に発展してしまったのです。

 

もちろんすでに和解と相成っているのですが、一つ問題がありました。

「和解の条件として、通行料を支払う」

決してべらぼうに高いわけではないのですが、

たとえ1円であっても、ご近所さんとそのような関係は持ちたくないのが、

人情、といった趣です。

 

しかもこの判決文には「所有関係が第三者に移った場合はこの限りではない」

とあります。つまり、

通行代を払う方(A)が引っ越して別の方(B)が当該物件に来た。

というとき、Bが払う通行料は今の通りとはいきません。

高くするか安くするかは改めて地権者と話し合ってね。

というわけです。

 

困りました。当然ここまでくると当社としてはリスクを回避するため、

業者から地権者に対し、「所有権が誰に移っても、今の通行料を承諾する」

という旨の承諾に地権者から印鑑をもらってくる。

ということが条件と成りました。

 

判決文や裁判過程から察するに、地権者はかなり「アクの強い」方のようです。

決済までの日数から考えるにこれを承諾させるのはかなりきついと思いました。

 

しかし、「当日には持ってくるから」という業者さん。

大丈夫かいな?と思っていたのですが、なんと当日、無事持ってこられました。

 

こういうとき、いつも「どんな交渉をしたんだろう?」と不思議に思います。

地上げの交渉、追い出しの交渉、通行承諾の交渉、、、

どれもタフなものであろうことは想像に難くありません。

 

追い出しなんて本当、どんなこと言ってるんですかね??突然訪ねて、

業者「すいませーん。今お住いのこの物件、オーナーチェンジで取り壊しが決まりまして、、、」

 

なんていうんでしょうか?当然、

入居者「は?あんさん何言うてまんねん。わてここに10年以上住んでまんねや。ここを終の住処と決めとる。誰がなんと言おうとどきまへん」

 

ていうでしょうし、、、となるとやっぱお金ですかね?

業者「もちろんただでなんて無粋なことはいいません。これでなんとか手をうってもらうとか、、、(電卓叩いて300万の数字を見せる)」

入居者「なんやこれ、いち、じゅう、ひゃく、せん、、、ふん!まあ考えときまひょ。(え?そんなもらえんの?)」

 

とか?笑

これはちょっとイージーすぎますね。^^

 

いつも泥臭い交渉ごとを平然とやってのける業者様、

リスペクトいたします。

私たちはそうして持ってこられるご相談に、決して「NO」と言わず、

柔軟に対応しております。

 

どうぞよろしくお願いします。

南 俊成 (みなみ としなり)

南 俊成 (みなみ としなり)

大阪府出身。
maneo/UBIfinanceの行う斬新で柔軟な企業再生、金融ビジネスに強く惹かれて入社した、やや体育会系の熱血気遣い営業パーソンです。
「営業はやる気と知識とフットワーク」をモットーに、maneo社からの資金を活かすべく日々、投融資案件の発掘に奔走中。
融資対象は事業資金、不動産活用に伴う地上げや転売資金、その他なんでもござれです。
自身もmaneoの投資家であり、案件の精査には投資家の目線をもった慎重さを心がけております。
趣味は海外旅行とムエタイ。
宅地建物取引士。TOEIC815点。